IT系の英語表現を学ぶ

IT系で使われる英語を中心に豊富な例文と説明を紹介します。

Facebookに他人のyoutube動画を無断でアップロードする問題

他人が制作したYoutube動画を一旦ダウンロードして、自分の動画としてFacebookにアップロードし直す、Freebootingという行為が多いらしいです。

Ogilvy and Tubular Labsによる調査によると、2015年の1月~3月までのFacebookでの閲覧数トップ1000位以内の725の動画が「盗まれた」ものだそうです。

概要は2015年7月、itmediaが報じた内容通りです。

FacebookへのYouTube動画の無断投稿が横行 人気YouTuberが問題提起 - ITmedia ニュース

クリエイティブコモンズのマーク

大手youtubeチャンネルが問題を指摘

この件に関して、すでに多くのyoutuberや動画制作チームたちが声を上げて来ました。この度、Youtubeの人気チャンネルIn a Nutshell - Kurgesagtが

Facebook is cheating

訳:Facebookはズルをしている

stolen videos

拙訳:盗んだ動画

absolutely unacceptable for a corporation worth billions of dollars

拙訳:何十億ドルもする巨大企業としてあるまじき行為

 

などの明確な批判をしています。

実際、Kurgesagtが第三者によりfreebootされ、自分のfacebookページでは約100万回の再生に対して、盗んだサイトでは約310万回再生されています。

Business Insiderでもこの問題を取り上げています。

'How Facebook is stealing billions of views' YouTube video goes viral - Business Insider

問題点

  1. 権利侵害された動画の持ち主に利益が払われていない
  2. 権利侵害の動画をFacebookが削除するまでの手続きが煩雑で、時間もかかる
  3. そして、その間に本来獲得するはずだった再生回数の多くが既に失われる

他にも、Facebookが再生回数に数えている基準が、無音(ミュート)でも3秒以上再生したものを再生回数1回に数えるという

他人の動画の例

さらに複雑なことに、元動画も著作権違反をしています。BGMとして使われているのがBackstreet BoysのShow me the meaningという曲です。

Facebook側の回答

Facebookのproduct manager、Matt Pakes氏が回答しています。

Hi, my name is Matt Pakes and I’m a product manager at Facebook, responsible for video products. — Medium

最後から2番目の段落を要約すると、弊社(Facebook)は知的財産権を真剣に取り扱っていて、対策もしているとのことです。

 

知財(intellectual property rights、IP rights)と著作権(copyrights)はここではほぼ同じ意味で使われています。

 

これは元は以下の投稿に対するコメントです。

Theft, Lies, and Facebook Video — Medium