IT系の英語表現を学ぶ

IT系で使われる英語を中心に豊富な例文と説明を紹介します。

英語の主語はどこまでか問題です

英語の文法でいう主語とは

英語で言う主語に当たるものが何か考えてみてください。実例を見ながら考えてみましょう。

質問1:「私が送ったメール見てくれた?」の主語は何でしょう?

この文を英語で表現する場合に

「メールを見る」という行為をする、またはした人は誰か

を考えましょう。この文が使われる状況は、2人が話していて、一方がもう一方にメールを送っていて、その話をしています。

この文に「私が」という言葉があり、一見主語のように見えます。しかし、「メールを見る」というのは「私」に話しかけられている人です。日本語では「誰がするのか」を省略することが多く、この例でも省略されています。

答え

主語は「あなた」(話しかけられている人)です。

「あなた」という言葉は使われていませんが、誰がメールを見るという行為するのかを考えると話しかけられている人であることが根拠です。*1

質問2:以下の2種類の返事に対して、英語で表現する際の主語は

「あの踏切は一度閉まるとなかなか開かないよ。」

  1. 「ちゃんとそれを知っている。」
  2. 「それは知っているよ。」

答え

主語は「私は」です。

この会話には少なくとも2人が登場しています。「知っている」というのは誰か、それを言っているのは誰かを考えるとわかります。

英語の主語はその動作をするのは「誰か」のこと

日本語の文法での主語とは何かを考えないで、ここでは英語の主語のことを考えましょう。

  1. 普通の文(能動)では、「誰がするのか」に当たるものが主語。
  2. 受け身形の文では、「誰がされるのか」に当たるのが主語です。

長い文の主語はどこまで

長い文章を読む時には、その文章の構造を把握しないと理解できません。

  1. The source code you pasted just now isn't working.
  2. Changes to the image ID will not take effect immediately.

英語ネイティブも無意識のうちにどこまでが主語かを認識していると思います。

*1:この日本語の文を英語の文法のように考えた場合の回答であって、日本語の学問で主語がどれなのかはわかりません。