IT系の英語表現を学ぶ

IT系で使われる英語を中心に豊富な例文と説明を紹介します。

性差別を避けるための単数としてのthey

単数形としてのtheyというタイトルの記事を読みました。

jp.wsj.com

everybody、nobodyを受けるthey

私もこの使い方は見たことありますし、自分でも使います。10年以上前から使われているようです。私は単数形というより、男性か女性か不明なものを受ける代名詞だと認識していました。動詞も複数形を使います。

特に、everybodyやnobodyなどを受ける際には性別がわかりませんので、theyなどを使います。それ以外で使われるのは気付きませんでした。

theyの例

  1. Everybody wants to make their own life good.
  2. Nobody wants to do that, do they?

例文や解説は下のサイトが詳しいです。

www.oxforddictionaries.com

性差別など背景に

学校の教科書などで見る古い英語ではoneを使うことがありますが、古臭い語感があり、現代語ではあまり使われません。上の例文ならheで受けることもありますが、男女平等の思想が広まる現代では、男性優位で性差別的な表現を避ける傾向にあります。

欧米では性差別や人種差別など、あらゆる差別に厳しく、PC(politically correct、政治的に正しい)表現が生み出されています。

元は誤用

文法に厳しい人は、このtheyは誤用だと言う人もいるようですが、ネイティブの英語の先生でもこのtheyを使っている人がいます。私が知っている限りで10年前から使われているようです。

David Crystalの本でbelieve it or notが世に受け入れられるようになったという話がありましたが、それと同じです。

日本語でも誤用の議論は尽きません。バイト言葉などに止まらず「申し訳ありません」など通用して代替の言い方がわからないほど広まっている言葉もあります。

www.webeigo.xyz